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2016年9月13日火曜日

アメリカでユダヤ人が政権の中枢に入ったのは、ジョン・F・ケネディ政権の時代である。
初のアイルランド系カトリックのケネディ大統領は、地元ボストンの優秀なユダヤ系を補佐官やスタッフとして採用した。
これを機に、ユダヤ系は民主党の主流派となっていき、マイノリティは1970年代に力を持ち始めることになる。
同時期に、ユダヤ系にとって第二の権力への途が開かれたのが、ヘンリー・キッシンジャーの共和党ニクソン政権入りである。
ニクソン大統領は、WASPの共和党にあって、「勢力均衡理論」を提唱するキッシンジャーを直々にスカウトし、1969年の政権誕生とともに国家安全保障問題担当大統領補佐官(のちに国務長官)に迎えた。
これを機に、共和党の中枢にもユダヤ系エリートが入っていくことになる。
アメリカの外交戦戦略の中心が、国務長官からNSC(国家安全保障会議)に移ったのは、キッシンジャーの時代からとなる。

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