欧州には南北問題がある。
なぜか南部中心に財政状況が厳しいカトリック・正教国のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの「PIIGS」があり、北部のプロテスタント国は比較的、経済状況が良い。
なぜか南部中心に財政状況が厳しいカトリック・正教国のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインの「PIIGS」があり、北部のプロテスタント国は比較的、経済状況が良い。
欧州北部の強い経済を支えているのは、プロテスタントのカルヴァン派で、彼らには生まれる前から神に選ばれているという選民思想がある。
天国に神のノートがあり、そこに自分の名前が書かれているという「予定説」の立場に立っている。
「自分達はこの世での成功が保証されている。一見失敗したようであっても、それは神の試練であり、これに耐えれば必ず成功する。世の中のため、人のために努力すれば神は喜ぶ。自分の人生とは、神を喜ばすためにある」という教えである。
天国に神のノートがあり、そこに自分の名前が書かれているという「予定説」の立場に立っている。
「自分達はこの世での成功が保証されている。一見失敗したようであっても、それは神の試練であり、これに耐えれば必ず成功する。世の中のため、人のために努力すれば神は喜ぶ。自分の人生とは、神を喜ばすためにある」という教えである。
これがプロテスタンティズムが資本主義を生んだ背景となる。
逆に、大航海時代に新大陸から大量の金銀を収奪し、莫大な富を得たスペインやポルトガルなどのカトリック国から、なぜ資本主義が生まれなかったのかという事は、来世の天国を重視するカトリシズムとの関係がある。
この世はたかだか80年だが、あの世は永遠だから、人々は自分がこの世に貢献するよりも、天国に行けるように教会に全てを寄付しようと考えるので、教会にお金が貯まり、豪華な建物が建てられ、教会インフラという形でカトリックの富が蓄積された。
そのため、産業資本は蓄積されず、資本の社会循環も起きず、産業革命が起きなかった。
そのため、産業資本は蓄積されず、資本の社会循環も起きず、産業革命が起きなかった。
カトリシズムは欧州金融危機の問題とも関係しているのである。
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