Amazon

2017年8月22日火曜日

経済成長が全く無かったり、よほど酷い制度改悪をしない限り、年金制度は破綻しない。
年金とは「掛け捨ての保険」であり、長生きほすれば受け取れるが、受給開始年齢前に無くなれば受け取れない。
年金が保険である以上、保障額の大小は掛け捨てになる人がどれくらいの割合いるかによって決まり、掛け捨てになる人が少なければ保障額は小さくなる。
現在の日本の年金制度は現役世代が引退した世代を支える「賦課方式」であり、自分が払った保険料を積立て老後に受け取る仕組みではない。
年金の保険料と給付額については、掛け捨ての人と給付を受ける人の割合から計算すると「40年間支払った額を20年間で受け取る」という制度設計となっている。
こうした制度が破綻するというのであれば、バランスシート上で債務超過であることを証明せねばならない。
しかし、実際の保険料と給付額は厳密な計算の上で算出され、保険料=給付額になるよう設定されているので、保険料をきちんと徴収している維持用は債務超過になり得ない。
保険料の徴収についても、「国民年金は未納率が4割」と言われるが、これは学生など支払を免除されている被保険者も入れているからであり、公的年金対象者6721万人のうち実際に保険料を払っていないのは、たった3%に過ぎない。
制度上、保険金支払いを免除されている人の分も、あらかじめ保険数理の計算に組み込まれている。

0 件のコメント:

コメントを投稿