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2017年10月3日火曜日

最近の自動車メーカーの懸案はリコールであり、リコール対応によって収益が圧迫されるケースも少なくない。
テスラモーターが取り組んでいるのが、「リコールのない車」である。
テスラは、製品に不具合があった場合に、リモート操作でファームウェアをダウンロードすることで改修に対応している。
ファームウェアとは、本体内部の回路や装置などの基本的な制御を司る機能を持ったプログラムである。
つまり、テスラの車は、プログラムに誤りが発覚し変更が生じた際には、車を整備工場に持ち込まなくても、車が走行している間にシステムを直してしまうのである。
ある時、テスラ車のバッテリーが米国で2回、火事を起こした。
火事の原因を調査したところ、高速走行の時に車体を低くするという機能が働いたことで、道路上の石を巻き上げだのが火事を誘発したことが分かった。
そこでプログラムを修正し、高速走行時に車体を低くする機能を止め、その上で次に顧客が販売店へ来店した時に車体の下に厚いバンを敷くようにし、リコールしなくて済ませた。
リコール費用を抑えるために、テスラは「保守、メンテナンスはリモートコントロールで対応する」という方針を取っている。
テスラ車は、電気自動車でエンジンスペースが不要なので、前にも後ろにもトランクがある。

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