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2017年10月16日月曜日

2001年3月にプーチンと森喜朗が会談し、「イルクーツク声明」を出している。
これとは別に「イルクーツク秘密提案」というのがあって、外交機密のはずだが、森喜朗が産経新聞や後援会会報に出してしまっている。
森氏の秘密提案は、歯舞群島・色丹島は引渡についての具体的な協議を始めると同時に、国後島・択捉島については、日本・ロシアどちらのものなのかという協議を車の両輪のように同時並行で始めよう、というものだった。
この提案に対して、プーチンは「パドゥーマエム」と答えている。
日本側の記録では「承っておく」となっているが、ロシア語を直訳すると「こちらでちょっと考えてみる」という意味である。
そこで翌月に、当時の東郷和彦欧州局長がモスクワに行き、ロシア外務省のロシューコフ外務次官と面談し、「やれるが、内部調整が必要なので時間をくれ」と言われたという。
この時に、日本は北方4島は10年以内に帰ってくる、という見通しになったという。

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