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2017年11月25日土曜日

1982年に、高失業率と経済低迷に苦しんでいたオランダは、政労使で「ワッセナー合意」を結んだ。
労働側は無理な賃上げを要求せず、使用者側はリストラをしない、そして政府は雇用形態による賃金や社会保障の差別を一切禁じる規制をする事となった。
それ以降、オランダの働き方は急速に多様化し、特に男性のパートタイマーが大きく増加し、副業も大きく増えた。
それも週5日を、複数の会社で働く「複業」する労働者が増えていった。
低迷していたオランダ経済は、ワッセナー合意の後、奇跡の復活を遂げることになる。
企業はリストラをしなくても、労働力の流動化によって雇用調整や人材確保がしやすくなり、複業により労働者の視野が広がった為とみられている。
2014年時点でもオランダの年間労働時間は1425時間と、フランスよりも短い。
オランダの一人当たりGDPは、4万4300ドルと、日本の3万2500ドルを大きく上回っている。

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