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2018年5月17日木曜日

「雨の日にどうしてタクシーがつかまらないのか」という経済学の研究がある。
この研究によると、タクシーの運転手は1日の売上目標額を決めており、雨の日は沢山の客が利用するので、早めに1日の目標額を達成してしまう。
そのためタクシー運転手は、仕事をやめて帰ってしまう。
経済学的には、儲かる時にたくさん働いて、客がいない時には休むというのが、賢い働き方であって、多くのタクシー運転手が経済的に非効率な行動をとっているから、雨の日にはタクシーがいなくなるという内容の論文である。
ところが、ウ―バーが出てきて、この現象が起こらなくなった。
ウ―バーは運賃が変動制であり、需要が高い時には高くなる仕組みなので、雨が降って客が多くなると料金が上がり、運転手は競って働くようになった。
ウ―バーの出現で、タクシー問題は大きく様変わりした。
時間帯によって、どんどん運賃が変わり、客は注文の段階で行先を伝え、料金が確定するので安心して乗ることができる。
テクノロジーが需給調整をうまくやるようになった典型的な事例である。

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