アメリカの49番目の州であるアラスカの面積は、日本の4倍、アメリカ国土の15%を占める全米最大の州である。
アラスカを最初に領有したのは帝政ロシアで、1799年に領有を宣言したが、ロシアはアラスカを植民地として経営することなく、先住民からアザラシやセイウチの毛皮を買い付ける程度だった。
19世紀に入り、ロシアはオスマン・トルコとクリミア戦争で財政危機に陥り、アラスカを手放す事となった。
1867年に1平方キロ当たり5ドル、計720万ドルでアメリカに売却したのである。
720万ドルは、当時のアメリカ全体の税収の1割程度で、現在の貨幣価値で9000万ドルとされている。
720万ドルは、当時のアメリカ全体の税収の1割程度で、現在の貨幣価値で9000万ドルとされている。
現在の日本円にして100億円程度、つまり日本の国家予算の8000分の1程度で、アラスカを手放したのである。
当時のアラスカは毛皮は取り尽され、農業もできない極寒の地だったため、買収を進めていた当時の国務長官スーアードにちなんで「スーアードの愚行」と言われていたという。
しかし購入後に間もなく、金脈が発見され、ゴールドラッシュが起こり3万人のアメリが人か゜アラスカに移住することになる。
さらに1950年代には油田も発見され、天然資源の宝庫となった。
さらに1950年代には油田も発見され、天然資源の宝庫となった。
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