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2016年8月4日木曜日

第二次大戦の敗戦国であるドイツと日本を比べると、敗戦を含み込んだナショナリズムと敗戦を拒絶するナショナリズムの存在が理解できる。
敗戦を拒絶するナショナリズムはワイマール共和国が該当し、現在のロシアは東西冷戦匂いで敗北したとは考えていない。
そこそこの負けだったら、敗戦を否認し、いつかやり返してやるとなってしまう。
イタリアもそうで、イタリアに未だにファシズム的なものが残っているのは、完全に敗戦したという意識が無いからである。
第二次大戦のドイツの場合は、政府自体が完全に崩壊して、降伏交渉する主体もはっきりしなかったくらいまで追い込まれていた。
完全に敗戦をしていたら、現在の日本のように歪んだナショナリズムは生まれてこない。
最近の日本の風潮が1930年代に似ているのは、現在の日本が第一次世界大戦後のドイツの方に似ているからである。
だから日本で今、安倍政権のようなものが出てくるというのは、極めて普遍的な現象であり、もう一度、日本はボロ負けしないと、こういう風潮は変わらないかもしれない。

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