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2016年8月4日木曜日

東芝はウェスティングハウスを2006年に買収した。
実はウェスティンクハウスは1990年代から経営が行き詰っていた。
元々はGEと並ぶアメリカを代表する電機メーカーだったが、経営が傾き部門ごとに売却され、原発部門は1999年にイギリスの核燃料会社「BNFL」に売却された。
しかしBNFLは、イギリス政府所有の持ち株会であり公的な会社だったため、原発開発でウェスティングハウスを使えば利益誘導になるので、私企業のウェスティングハウスを上手く使い切れず、赤字が膨れ上がり存続が困難となっていた。
そのタイミングで、東芝が当時相場で2000億円と言われていたウェスティングハウスを6000億円で買ったのである。
この無理をしてまで原発を背負い込むという常識では考えられない経営判断が、東芝不正会計事件の発端となる。
東芝はウェスティングハウスを買収するためにイギリスではなく、アメリカで根回しをしている。
BNFLが株式を持っていても、実際の原発事業の拠点はアメリカにあり、東芝は元駐日大使のハワード・ベーカーをロビイストに雇い、アメリカ政府、議会を説得に成功している。

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