核開発との関連でプロトニウムばかりが問題にされるが、核拡散の脅威からするとウランの方が深刻である。
広島型原爆と同じウラン型原爆は、旧式だとしてノーマークだった。
ところが、北朝鮮がその裏をかき、チェルノブイリ型の原発を稼働して、そこからプロトニウムを抽出し、原爆をつくるともりだとしていた。
交渉により軽水炉に転換させて、プロトニウム抽出を阻止しようとしていたら、北朝鮮は時間稼ぎをして、なんと旧式のウランによる原爆を完成させてしまった。
ところが、北朝鮮がその裏をかき、チェルノブイリ型の原発を稼働して、そこからプロトニウムを抽出し、原爆をつくるともりだとしていた。
交渉により軽水炉に転換させて、プロトニウム抽出を阻止しようとしていたら、北朝鮮は時間稼ぎをして、なんと旧式のウランによる原爆を完成させてしまった。
ウラン型原爆には、起爆が簡単という利点がある。
TNT火薬を入れておくだけで良いので、起爆装置の開発も起爆実験も不要なのである。
TNT火薬を入れておくだけで良いので、起爆装置の開発も起爆実験も不要なのである。
ウラン型は爆破実験が不要なのが有利で、ウランの濃縮技術さえあればよい。
原発の燃料用ならばウランを3%から5%に濃縮する。
医療用のアイソトープならば20%、これを90%まで濃縮すれば核爆弾になる。
原発の燃料用ならばウランを3%から5%に濃縮する。
医療用のアイソトープならば20%、これを90%まで濃縮すれば核爆弾になる。
濃縮するには、まず自然界のウランを六フッ化ウランという形でガスにする。これを遠心分離器にかけて回すと、ウラン235より中性子3個分重いウラン238が外側に集まってくる。その外側の部分を取り除けば、ウラン235の濃度が少しずつ高まっていく。
ただこの時に分離したウラン238の使い道がなく、産業廃棄物になってしまうのが問題だったところ、「これは比重が一番高いから戦車の砲弾として使える」と思いついた結果、劣化ウラン弾が生まれた。核兵器として使えないという意味での「劣化」である。
日本は佐藤内閣時代の1960年代後半に、核保有ができるかどうか政府が見当した事があるが、その結果、東海村の実験用原子炉から出てくるプロトニウムを使えば比較的に早く作れる事が分かった。
しかし実際に作ると国際的な影響が大きすぎて、帰って国益を損ねるとして、「現実問題としてつくれない」という結論とした。
しかし実際に作ると国際的な影響が大きすぎて、帰って国益を損ねるとして、「現実問題としてつくれない」という結論とした。
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