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2018年7月26日木曜日

アダム・スミスの『国富論』の約100年後に、カール・マルクスの『資本論』が刊行される。
経済学を代表するこの2つは、お互いに正反対にあるかのように位置づけられることが多い。
しかし、アダム・スミスも、マルクスよりも100年早く、労働者は資本家よりも弱い立場にあることを明確に認識していた。
そして、資本家と労働者の決定的な対立を防ぐ方法として、労働者の生活費の保証を資本家に求めた。
この解決方法として、マルクスは「経済を全て共産主義政府の管理下に置く」という方法を主張し、アダム・スミスは「モラルのある経営」を求めた。
また、国富論では「政府が経済に関与することの害悪」も大きなテーマの一つとなっており、みかたによっては共産主義の破綻を見越していたともいえる。

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