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2018年7月26日木曜日

国富論が出版された1776年は、アメリカ独立戦争の真っただ中だった。
当時、イギリスのアメリカ植民地ではイギリスの税金が課されていなかったにも関わらず、フランスの植民地と接していたので、小競り合いが絶えず、膨大な経費を使ってイギリスはアメリカの植民地を防衛していた。
アメリカの植民地にはイギリス議会の議員は配分されていなかったので、「代表なくして課税なし」という理屈で、アメリカの住民は課税を拒否していた。
そこで、イギリスはお茶を専売品とすることで、間接税を課そうとしたところ、アメリカの住民はそれを拒否し、フランスの支援を仰いで自靴戦争に踏み切った。
アダム・スミスは、この結末を見越したかのように、植民地からの撤退を提言していた。
国富論が発行されたのは、アメリカ独立戦争終結の7年も前だった。

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