アダム・スミスは、1759年に商業的にも成功を収めた『道徳感情論』を出版している。
この道徳感情論は、人の感情が社会に及ぼす影響を分析した心理学の原型ともいえる内容である。
この道徳感情論は、人の感情が社会に及ぼす影響を分析した心理学の原型ともいえる内容である。
「共感や憐憫の情が安定した社会を作るための大事なスキームである」という考え方と、17年後に出版した『国富論』では「個人的利益を追求すれば社会は幸福になる」という考え方は、一対であり両方の大切さを訴えている。
『国富論』は『道徳感情論』よりも更に成功を収めたため、アダム・スミスの代名詞が『国富論』となってしまい、「個人的利益を追求すれば社会は幸福になる」だけが、拡大解釈されることになってしまった。
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