1995年に国際資本が国境を越えてグローバル化するようになってから、アメリカは電子・金融空間を築き、僅か十数年で140兆ドルを超えるマネーを創出した。
リーマンショックと欧州危機により、この余剰マネーは新興国に手中することになったが、全てを吸収できていない。
2013年の新興国の経済規模は総額で28兆ドルであり、経済成長に必要な固定資本形成はピークでも経済規模の3割程度である。
この3割という数字は、日本が1973年に民間設備投資と住宅投資と公共投資を合わせて、33%だった事からも妥当である。
したがって、28兆ドルの経済規模の新興国にとっって、経済成長に必要な資本は、仮に国内貯蓄がゼロだとしても、3割の9.3兆ドルあれば十分なのである。
この3.9兆ドルというのは、ピーク時の数字であり、新興国自身の貯蓄が増えれば、海外からの資金調達は少なくで済む。
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