歴史的に、マネーは銀行の信用創造によって作られてきた。
それには家計の所得が増加して、ある程度、貯蓄率が高くなければならないが、1970年代半ば以降、利潤率が低下し、所得の増加率が鈍化してしまい、銀行を通じて創造されるマネーは増えなくなってしまった。
それには家計の所得が増加して、ある程度、貯蓄率が高くなければならないが、1970年代半ば以降、利潤率が低下し、所得の増加率が鈍化してしまい、銀行を通じて創造されるマネーは増えなくなってしまった。
そこで、アメリカ政府は、1933年銀行法(グラス・スティーガル法。商業銀行は自己資本の12倍までしか投資ができない制約)以来、原則禁止とされていた銀行業務と証券業務の兼業を認める、金融サービス近代法(1999年)に成立させ、金融・資本市場を自由化し、資産価格の値上がりによって利潤を極大化する政策をとった。
マネーが銀行の信用創造機能によって作られる時の主役は、労働者であり、商業銀行である。
金融・資本市場でマネーを作ろうとすれば、主役はレバレッジを大きくかけれる投資銀行となる。
金融・資本市場でマネーを作ろうとすれば、主役はレバレッジを大きくかけれる投資銀行となる。
その結果、1995年からリーマン・ショック前の2008年にかけての13年間で、世界の電子・金融空間には、100兆ドルのマネーが創出され、これに回転率を掛ければ、実物経済を遥かに凌駕する額のマネーが地球上を駆け巡ることになる。
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