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2015年2月1日日曜日

社会学者イマニュエル・ウォーラースティンは『近代社会システムⅡ』で、「封建社会の危機を脱する道こそが、余剰収奪の新たな形態である資本主義的世界システムを創造することにほかならなかった」と述べている。
そして、資本主義・主権国家システムへの過渡期において、旧来の固定的な地代収入に頼っていた荘園領主は没落すると同時に、労働者の実質賃金も低迷をたどる。
1477年のピーク時を100とすると、実質賃金は1597年には24まで下がってしまうのである。
そして、1477年と同じ水準にまで実質賃金が回復するのは、1886年まで待たねばならない。

近代世界システムII―重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集 1600-1750

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