2015年8月に安倍首相か戦後70年の歴史談話を出し、リベラル派や左派からその内容について批判された。
しかし、じっくりとその内容を読むと村山談話よりもずっとリベラルである。
村山談話では「ある時期から国策を誤った」という認識であり、ある時期とは日清戦争、日露戦争、満州事変、太平洋戦争なのか、それともポツダム宣言を直ちに受託しなかったら原発投下ソ連参戦を招いたのか、「ある時期」というのは歴史認識においては何の意味もない。
ところが、安倍首相はいつ日本か間違えたのか、それは満州事変だと、はっきりと特定している。
ここから3つの解釈が可能となる。
1.今回、歴史認識の問題のために現代史を勉強したら、一番悪いのは満州国を建国して運営した、自分が最も尊敬する祖父の岸信介だと理解でき、満州事変で日本は国策を誤ったという見解を表明した。
2.今回の談話を作るにあたり有識者グループが騒いでいるし、公明党もうるさいから、この場をやり過ごすために、この歴史談話を発表した。
3.自分が読んだ文書の意味が理解できていなかった。
もし1番目だとすると、政治家の信念がコロコロと変わって良いのかという問題が生じる。
2番目だとすると、歴史認識のような根本問題で自分の信念と異なることを言っても良いのかという政治姿勢に問題が生じる。
3番目は、話者の知性の水準という問題が生じてしまう。
2番目だとすると、歴史認識のような根本問題で自分の信念と異なることを言っても良いのかという政治姿勢に問題が生じる。
3番目は、話者の知性の水準という問題が生じてしまう。
満州事変で日本は間違えたという歴史認識は良い認識であるこは間違いないが、いずれにせよ、2015年の安倍談話は、政治家個人としては大変深刻な問題をはらんでいる。
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