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2018年2月10日土曜日

日本におてマルクス主義の歴史を考える場合、共産党系のマルクス主義者を「講座派」という。
岩波書店から『日本資本主義発達史講座』という本が出て、執筆した人達に共産党員が多かったことにちなんで、そう呼ばれた。
これに対して、もう一つが「労農派」であり、非共産党系のマルクス主義者のグループである。
国際基準でいうと、ドイツ社会民主党の左派、オーストラリアの社会民主党に近い。
講座派は日本を絶対主義天皇制であるととらえ、天皇制を打倒して、まず市民革命を行い、その後に資本主義を作らねばならない「二段革命」という、かなり現実からずれた見方をしていた。
これに対して労農派は日本は高度に発達した資本主義社会だが、農村分解が十分になされていなていのは、後発資本主義国だからであるととらえ、彼らにとての目標は社会主義革命だった。
その結果、共産党は徹底的に弾圧され、労農派は逆に初期においては、殆ど弾圧されなかった。
その違いは、共産党が天皇制の打倒をうたったからである。

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