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2018年2月10日土曜日

近代の日本には、常に急激な人口増という問題をかかえていた。
1872年(明治5年)に3500万人弱だった日本の人口は、60ん足らず間に3000万人以上増加して、1931年(昭和6年)には6500万人(植民地人口は除外)を突破している。
1924年にアメリカで排日移民法が成立して以来、日本の移民はブラジルを中心に中南米に向かっていく。
1932年に満州国が建国されて以降、満蒙開拓団により農業移民が本格化し、数十万人の日本人が新天地へ向かっていった。
満蒙の地は、当時の日本における社会問題を一挙に解決できる特効薬であるかの印象さえ漂わせていたのである。
関東軍の指揮官が国家的な使命感に燃えれば燃えるほど、あの土地は益々魅力的になっていった。

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