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2016年9月18日日曜日

1948年に起きた帝銀事件にも、731部隊の影がちらつくという。
帝銀事件とは、東京都豊島区の帝国銀行椎名町支店に、都の衛星課員を装った男が現れ、赤痢の消毒の前に予防薬を飲んでもらうと言って、光陰に青酸カリ用カキを飲ませ、死者12名を出した事件である。
松本清張は、犯人は石井部隊の生き残りであったと推理小説『小説帝銀事件』を書いた後、小説では誰も信じないからとノンフィクションで書き改めた『日本の黒い霧』に、
帝銀事件に使用された毒物は、検事側が云うような単純な青酸カリではなかった。
それは旧陸軍関係者が製造していた毒物と思われる可能性が高い。そして、それは旧日本軍の研究していた秘密兵器であり、その業績は当時のGHQが九研関係者、731部隊帰還者の留用によって秘密裡に研究されていたことに、我々の考えは突き当たる。
と書いている。
九研とは、陸軍の秘密兵器を開発研究する第九陸軍技術研究所で、通称「登戸研究所」と呼ばれていた。
犯人とされた平沢貞通は冤罪だったが、真犯人はついに特定できなかった。

日本の黒い霧

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