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2016年9月18日日曜日

1944年9月26日に、風船爆弾によるアメリカ本土攻撃を任務とする気球部隊を編制している。
風船爆弾による攻撃を富(ふ)号作戦と呼び、部隊は参謀総長の直属だった。
そして、11月3日の明治節の早朝を持って攻撃を開始するという作成計画が決定されたが、それに普通の爆弾を搭載するのか細菌爆弾を搭載するのかは決まっていなかった。
1944年10月25日の『昭和天皇実録』には、風船攻撃を天皇を裁可したことは書かれているが、風船爆弾に細菌爆弾を載せたかどうかは、書かれていない。
しかし、侍従武官を通して陸軍中央部に、天皇にして大元帥のお言葉として「殺戮用最近は使用してはならない。国際的信義は大切にしたい」と伝えられたという。
つまり、戦後に鬼畜にも劣るとの汚名を、日本人は子々孫々まで残す可能性があった計画を思いとどまらせた天皇のもう一つの聖断だったということである。

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