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2017年3月14日火曜日

アメリカとアラブ諸国の結びつきは、第二次世界大戦中に行われた密約に端を発しているという。
第二次世界大戦終盤に、アメリカとサウジアラビアが密約を交わし、それが戦後の世界経済に大きな影響を与えているとされいする。
サウジアラビア初代国王のイブン・サウドの伝記や、アメリカの元CIAロバート・ベアの手記によると、1945年2月のヤルタ会談直後にアメリカの巡洋艦「クインシー」の艦上で、ルーズベルト大統領とイブン・サウド国王の極秘会談が持たれたという。
その席上で、サウジアラビアは、今後の石油取引の全てをドルで行うという約束をし、アメリカはその代わりにアラブの王国が他の国や勢力に脅かされた場合は、アメリカ軍が守るという確約をしたというのである。
実際にサウジアラビアは、ニューヨーク・マネーセンターバンクの非居住者ドル預金口座を石油の決済口座として指定し、これ以外の決済は行っていない。
アラブ諸国は「石油取引をドル建てで行う」という密約を堅持し、石油業界全体の暗黙の了解のようになっている。
ドルが石油取引を独占していることは、ドルが世界の基軸通貨とされる大きな要因といえる。

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