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2017年2月10日金曜日

戦前、火薬を製造する旧陸軍の東京第二造兵廠があった板橋区は、軍需産業の一大集積地だった。
15万坪に及ぶその用地は、終戦によって遊休地化し、その跡地利用として板橋区は大学と病院を誘致した。
日本大学医学部と附属板橋病院は戦前からあったが、東京家政大学、帝京大学、帝京大学付属病院、大東文化大学と着実に成果をあげていく。
軍需産業の集積地であった板橋区には、精密機械技術・光学技術が戦後に平和利用へと転用された。
測量機器・医療機器の大手・トプコンは、今も板橋区に本社と工場がある。
工場は地方に移転しても本社が板橋区内においている企業としては、ガス警報器の理研計器、センサーのチノー、スイッチの日本電産コパル、ヘルスメーターのタニタ、天体望遠鏡の高橋製作所などがある。
現在はリコーの傘下に入っているが、ペンタックスの旭光学工業も板橋生まれである。
また、軍楽隊の需要から生まれ、現在では世界的なサキソフォンメーカーに成長している柳澤管楽器も板橋に本社がある。
他にも、板橋を創業または事業拡大の拠点の地とする企業として、日本金属、高砂鐵工、リンテック、湖池屋、S&B食品がカレー粉の量産を始めたのも板橋区である。

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