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2017年2月10日金曜日

トルコでは2016年7月に軍によるクーデタ未遂事件が起きた。
反エルドアン派のクーデタは失敗に終わったが、ホテルから5分退避するのが遅れていたら、おそらくクーデタは成功して、今頃トルコは軍政になっていた可能性もある。
多くのイスラム諸国ではクーデタはイスラム原理主義者など、政教一致を求めるグループが起こすものだが、トルコはいつも逆で今回もエルドアン大統領が国政をイスラム原理主義の方向へ持って行こうとしていたのに反対し、軍部がクーデタをおこした。
トルコ建国以来の国是である世俗主義(政教分離)の守護神は、常にトルコ軍だった。
クーデタ未遂後、エルドアン大統領は3ヶ月の非常事態宣言を出し、議会での審議を必要とせずに、大統領を議長とする閣議で法律と同等の効力を持つ政令を出すことが可能となり、野党や自分に批判的なメディアを弾圧する手段を手にした。
既に粛清によって、軍関係者ら7500人を拘束、公務員2万5000人を停職、教員2万1000人の免許を取り消し、全国の大学幹部教員1600人に辞任を要求、裁判官2745人を解雇している。
さらにテレビ局、ラジオ局合わせて24局の免許を取り消し、大規模な批判勢力の弾圧を行った。
実際にこれだけの規模の人々がクーデタに関与しているならば、それほど簡単に制圧はされなかったはずである。

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