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2017年2月10日金曜日

金日成から金正日への権力の移行時にリーダー(首領)論が盛んに語られた。
その理論によると、2つの「福」があり1つは「人民福」で、こんなに素晴らしい人民を持っている、という首領にとっての幸福。
もう1つは「首領福」で、こんなに立派な首領を戴いている、という人民の幸福。
この二つの幸福の相互作用によって、我が共和国は成り立っている、と論じる論文が多く書かれた。
首領としては、こんなに素晴らしい人民がいるとへりくだり、人民としては、こんなにへりくだって下さる立派な指導者がいる、こんな幸福は無いという。
実はここには、最も低いものが最も高くなる、というキリスト教の論理が入っている。
そもそも金日成の両親は、長老派の熱心な信者で、自身もクリスチャンだった。
首都のピョンヤンは、マニラに次ぐアジア最大のキリスト教都市で、「東洋のエルサレム」と呼ばれたいたこともある。
北朝鮮のイデオロギーの根幹にはキリスト教的なものがある。

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