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2016年9月4日日曜日

今の日本国憲法はアメリカから押し付けられた「押しつけ憲法」だという議論があるが、重要なのは手続きではなく内容である。
押し付け憲法論というのは、「国民が主体的に決めた憲法じゃないからダメだ」ということで、確かに現行憲法は占領下で改正手続きを取って作られたものであり、改正の限界を超えているような要素もある。
しかし、それを日本国民に押し付けたからダメだという手続き論でいうならば、戦前の大日本帝国憲法も、国民が主体的に決めた憲法ではない点で、押しつけということになる。
大日本帝国憲法は、当時の諸外国との不平等条約を撤廃させるために、諸外国に「日本は文明国なんだ」とアピールするために作ったもので、一種の外圧によって、国民が一切緩和しないところで、官僚の側から出てきた欽定憲法なのである。

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