アナーキズムには2種類ある。
一つは、人間というのは弱肉強食で、最後は強い者が勝つ宿命にあるという考えで、歴史的にはドイツの哲学者のマックス・シュティルナー、あるいはニーチェの考え方である。
徹底した破壊思想になるが、同時に弱い人間が強い人間に従うという形で独裁制への道を開く可能性がある。
徹底した破壊思想になるが、同時に弱い人間が強い人間に従うという形で独裁制への道を開く可能性がある。
もう一方は、ロシアの思想家クロポトキンなどの考え方で、人間は掘っておいても皆で協力する性質があるというもの。
実は『ファーブル昆虫記』を最初に日本語に訳したのは、大杉栄で、彼のアナーキズムは後者である。
昆虫の社会には、国家はないけれども秩序が維持されており、そういうものが元々埋め込まれている。
だったら昆虫でできることが人間にできないはずはない、国家というのは人から何かを収奪するモデルだから、アナーキスト達は昆虫の社会に非常に関心を持ったのである。
だったら昆虫でできることが人間にできないはずはない、国家というのは人から何かを収奪するモデルだから、アナーキスト達は昆虫の社会に非常に関心を持ったのである。
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