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2016年9月4日日曜日

「積極的平和主義」というのは、元々は北欧で唱えられていた「安全保障メカニズムによって監視システムなどを作って戦争をできない体制にしていく」ことである。
最近の日本で言われているのは、それを一歩進めた変形バージョンであり、元外交官の伊藤憲一氏が『新・戦争論』で書いた考え方である。
第二次世界大戦後、国連の体制で戦争が違法化されて犯罪となり、それを国連の安全保障理事会が平和維持行為として取り締まるという体制になった。
この警察活動に協力することが平和主義だというわけで、だからイラク戦争も「戦争」ではなく、平和を維持するための「制裁行為」だととらえるのである。
つまり、「平和のために戦争に参加しよう」ということで、積極的平和主義というのは戦争をすることなのである。

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