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2016年9月4日日曜日

日本にも全然知られていない異端の宗教がある。
九州南部の鹿児島、熊本、宮崎の一部には「隠れ念仏」と呼ばれ信仰がある。
薩摩藩では16世紀末から一向一揆を恐れて、一向宗つまり浄土真宗の信仰を禁止する。
そこで信者達は、藩の役人に発覚しないように「ガマ」と呼ばれる洞穴に仏具を隠して、密かに法座を開くようになった。
信者達は浄土真宗が禁制になっていた300年余りの間、隠れ念仏の伝統を守り続けて、刑事になってやっと出で来る。
隠れ念仏の信者は、信仰が発覚した場合、一揆という抵抗手段を取らずに、「逃散」という選択をした。
内密に何年もかけて逃亡計画を立てて、信者の村全体が、一斉に逃げて一夜にして無人の村になったという。
子供は足手まといになるからと生まないようにし、周到な用意をしてある日一夜にして村全体が他藩に逃げていく。

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