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2016年9月4日日曜日

『捕虜大隊 シュトラフバッド』という映画は、ロシア人のものの考え方を知るのに格好の教材である。
2004年にメシアで放映されて話題になり、日本でもDVDが発売されている。
タイトルの「捕虜大隊」というのは囚人部隊や懲罰部隊と言われる部隊の事である。
ソ連の囚人部隊というのは、はんぶんがドイツ軍の捕虜うになって逃げ帰ってきた人達で、四分の一はトロツキストやブハーリン主義者など、1920年代から30年代の粛清裁判で反スターリン派にされた人達で、残りの四分の一は殺人犯や強姦犯、刑事犯罪人で構成された。
階級章は剥奪されていて、戦争ではスターリンから一歩も後ろに引くなという命令を受けており、もし後退したら後ろに控えている世紀部隊から撃ち殺される。
囚人部隊はソ連崩壊までは存在しないものとされ、歴史から完全に消し去られていた。
彼らはろくに食事も与えられず、地雷源の突破など最前線で危険な戦闘をさせられた。
満州や北朝鮮にソ連兵が攻めてきて、大変な狼藉があったと記録があるが、囚人部隊が一番最初に来ていたと思われる。

捕虜大隊 シュトラフバット

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