日本にも全然知られていない異端の宗教があるが、東北の方には「隠し念仏」という信仰がある。
隠し念仏は、真宗系だけではなく、真言密教的な要素や古くから東北地方にあった民族宗教などがかぶさって、独特の信仰を形づくってきた。
九州南部の「隠れ念仏」の信者は念仏禁止の間も本願寺と密かに通じていて、志納金と呼ばれるお布施を送り続けていた。
一方、東北の「隠し念仏」は、お寺も檀家もお布施もない在家信仰なので、本願寺からも異端、邪宗として糾弾されていた。
そのため「隠し念仏」の信者は、幕府に対しても本願寺に対しても自分達の信仰を、二重に隠さねばならなかった。
そのため「隠し念仏」の信者は、幕府に対しても本願寺に対しても自分達の信仰を、二重に隠さねばならなかった。
「隠し念仏」は、岩手県が中心だが、青森から宮城、福島の一部まで、独特の「講」のような形で広がっている。
かつての盛岡藩、八戸藩、仙台藩だった地域に広がっていた。
かつての盛岡藩、八戸藩、仙台藩だった地域に広がっていた。
岩手は曹洞宗が多いが、「隠し念仏」の信者も表向きは曹洞宗のお寺の檀家になっている家も多い。
そういう家では、葬式や法事は曹洞宗で最初はやるが、その後に「隠し念仏」の信者が集まる儀式もやる。
そういう家では、葬式や法事は曹洞宗で最初はやるが、その後に「隠し念仏」の信者が集まる儀式もやる。
この信仰は現在も続いているが、その地域の人に「今は隠し念仏はどうなっているか」と尋ねても、「そんなものは絶対ない」と断固として否定するという。
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