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2016年9月4日日曜日

時代によって新聞社の体制など色々な事情で論調が変わってくることがある。
その昔、読売新聞は反権力意識が強く、社説にもそうした論調が色濃くにじみ出ていた。
1950年代から60年代の読売新聞は、社内では社会部が大きな力を持っていたために、反権力の報道が多く、その内容にも定評があった。
ところが、次第に反権力報道に勢いが無くなり、政権寄りの報道が多くなっていく。
その原因は、現在の読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆である渡邉恒雄氏の存在である。
政治部に籍を置いていた渡邉氏が頭角を現し、それに伴って政治部が強い力を持つようになった。
つまり、新聞社内のどの部署が、力を持つかで、その新聞の論調が大きく変わってくるのである。
報道の世界では、政治部系の人が出世していくケースが多い。
新聞社だと編集局長、テレビ局だと報道局長になるのは大抵、政治部の出身者である。
現在、多くの日本の新聞社では、花形で出世の最短コースは政治部、その次が経済部、そして社会部という序列が出来上がっている。

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